fc2ブログ
08 * 2007/09 * 10
S M T W T F S
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
09/28
熊沢泰禅禅師の墨蹟
8月の末に川越から冨田屋にお見えになったお客様が、お仏壇の上に掛けてある額をご覧になり「わあ~なつかしい!」と、声を上げられました
そして「これは私が若い頃福井県の永平寺で勉強していた時のお師匠様の熊沢泰禅禅師が書かれたものです。」と、感慨深げに話して下さいました。
よくよくお話を伺ってみると、その方は川越で何代も続いている由緒あるお寺のご住職だとか。
どこでご縁があるか分かりません。
又奥座敷に掛けてある額も同じ方の墨蹟だということです。
お仏壇の上の額には「清浄光」奥座敷の額には「徳感人」と書かれています。(恥ずかしながら、今まで何と書いてあるのか読めずモヤモヤしていたのがこれでスッキリ!)

20070928170224.jpg

20070928170238.jpg

熊沢泰禅禅師は福井県永平寺第七十三世貫主様です。
スポンサーサイト



09/27
犬にも神頼み? お地蔵さんに変身!
冨田屋の看板犬、ダックスフントのジェニーちゃんです。
今日はスタッフに何やらあちこちぶらさげてもらって地蔵犬に変身です
どんなご利益を授けてくれるんでしょう?
抱っこの大好きなミスジェニー地蔵さん、、、、。たぶん「和み」と「癒し」かな~?
毎日13代目と一緒に出勤してきて、一日中スタッフとお仕事(?)します。
時には、浴衣や振袖、ドレス等々を着てお客様にご挨拶にでますが、、

20070927151745.jpg

09/26
久しぶりのてくてく散歩です
久しぶりのてくてく散歩に出かけました。
まずは北野の天神さんへ。
今日25日は天神さんのご縁日、屋台も一杯、人も一杯です。
お目当ては京の三珍鳥居として有名な伴氏社《菅原道真のお母様を祀っています》の鳥居を見るのと、三光門とも称される中門の太陽と月と星《本当は星ではなく三日月ですが》の彫刻を見ることです。
伴氏社の鳥居はすぐに判りましたが、中門の彫刻ははてはて?
ぐるぐる周っても見つからないので、天神さんの法被を着ている方に教えていただきました。太陽と月は中門の真下に立って上を仰ぐとやっと発見!!
次は三日月ですが、中門の北側のうさぎのすぐ上にありました。
これで、天神さんでの目的はオーケーです。
次は千本釈迦堂《大報恩寺》までてくてく。
こちらの境内は天神さんと打って変わって誰もいません。
京都市内最古の本堂《国宝》前でお参りしおかめさんの像と今は葉桜のおかめ桜の横を通り、千本えんま堂を目指します。
やっぱりここも誰もいません。
志納金300円を納めると本堂に上がらせていただけて、巨大なえんま様を間近で見ることが出来ます。
貸しきり状態でお寺の方が丁寧に解説して下さいました。
有難うございます。
大念仏狂言が演じられる舞台を覗いた後、今度「十二坊さん」へ。
ここは聖徳太子が開かれた由緒あるお寺で、正式な名は「上品蓮台寺」ですが、西陣の人達は親しみを込めて「十二坊さん」と呼んでいます。
本当に静かなお寺です。
最後は「くぎぬきさん」へ。ここも本当は「石像寺」という名前です。
西陣にあるお寺は皆自分達のお寺っていう感じの所ばかりで気取ったところがありません。
「くぎぬきさん」は名前の通りお堂の周りにくぎぬきと五寸釘がセットになった絵馬がずらりと並んでいました。
結構迫力あります。
今日は久しぶりに盛り沢山、がんばった、てくてくでした。
20070927102436.jpg

えんま堂の閻魔様にお供えしたお餅のお下がりで作ったおかきです
散歩 |
09/21
23日は伝統文化祭「千両ケ辻」です
少し前まで、冨田屋がある大宮通は西陣のメインストリートで、呉服問屋や糸問屋が軒を連ねていて、一日中ひっきりなしに荷物を満載した車が行き来していたといいます。
江戸時代、荷車に一杯絹織物や絹糸を積んでここを出て行くと帰って来る時には荷物の代わりに千両箱が載っていたそうで、この辺りは別名「千両ケ辻」と呼ばれていた地域です。
9月23日はこの「千両ケ辻」の地でお祭が開催されます。
それぞれの家で趣向を凝らしてお祭を盛り上げます。
冨田屋でも表の格子を外して、蔵から出してきた屏風やアンティーク着物を飾ります。
又、普段は公開していない表蔵も蔵カフェに変身!!
手作りの美味しいぜんざいやわらびもち、コーヒー、おにぎり等をご用意しています。
その他アンティーク着物の販売もあります。
今年もどうかお天気に恵まれ、楽しいお祭になりますように!
清明さんのお祭行事も楽しみです。

20070921161200.jpg

09/19
又々大発見! 織部の滑車
今まで全然気づかずに見過ごしていましたが、中庭にある、神様の為に掘られ神様の為にだけに使われる「金の井戸」の滑車はなんと!織部焼だったんです。
スッタフの一人が町家に来られたお客様に教えていただいたとか?
ずーっと金属製の錆びた滑車が付いていると思い込んでいたので、最初聞いたときには信じられませんでした。
庭に降りて、「金の井戸」の傍でよく見ると陶器のように見えるので、濡れた布で拭いてみました。
すると、織部焼の特徴の美しい緑色の釉薬が現れ、ただの錆だと思っていた処も唐草の様な模様が描かれています。
やっぱり!ここの家はただものでは無いです。
もうちょっと綺麗に拭いて周りの汚れを落とします。
ひと目で織部の滑車だと判る様に!!
ちなみに、この滑車を取り付けているつるべの柱ですが、時代と共に古くなって傾いているのではなく、「わび、さび」の趣を出す為に最初から斜めにしてあるそうです。(う~ん!!なるほど......!)

20070919161110.jpg

09/12
もうすぐ清明祭
9月23日は冨田屋のすぐ近くにある安部清明ゆかりの神社清明さんのお祭です。
近所の子供たちも楽しみに待っています。
安部清明といえば平安時代を代表する陰陽師でアニメやテレビドラマ、映画にもなりました。
テレビではスマップの稲垣吾郎君、映画では狂言師の野村万斎さんが清明を演じていました。
吾郎清明はちょっと弱々しくファジーな雰囲気でしたが、万斎清明はりりしくきっぱりしていた様な気がしたのは美葉だけでしょうか?
先日の毎日新聞の記事によると、これらの清明さん人気の影響で、22日の前夜祭にはコスプレのファンが大勢ゆめかけるとか《どんな衣装で来はるんやろか??》
ところで、清明さんの紋章は桔梗紋又は五芒星とも云いますが、これはヨーロッパのペンタグラムと同じです。
この紋章は一筆で描ける不思議な図形で、天地五行(木、火、土、金、水)を象どり、万物の除災清浄を表すそうですが、遠い遠い国どうしやのに不思議といえば不思議」な気がします。
どちらも天文学に関係があるからかな~!
散歩 |
09/09
重陽の節句
今日は9月9日重陽の節句です。
古くから中国では奇数」は良い事を表す「陽数」とされ奇数が連なる日は特に大切にされてきたといいます。
これが日本の五節句の始まりで、その奇数の最も大きい数字が重なるのが9月9日です。
今は新暦で菊の花には少し早いですが、昔の9月は今の10月にあたり、ちょうど菊の季節でした。
菊の露を飲んで不老長寿を得たという中国の故事に習い、菊の花を愛で菊酒を飲み、菊にちなんだ料理をいただき,菊の詩を詠んだりします。
別名「菊の節句」ともいわれます。
冨田屋の宝蔵の前に昨夕から菊の花に絹の被せ綿を載せてお供えしています。
この被せ綿には菊のいい香りと今朝の朝露がついています。
この綿で顔や頭を撫でたり、体をさすったりして「美人になりますように!」「病気しませんように!」とお祈りします。
  (どうぞお蔵の神さん願い事をきいてくださいませ!!)

09/06
マナー教室 能の鑑賞
冨田屋和道会のマナー教室の授業で、生徒さん達と岡崎にある京都観世会館にお能の鑑賞に出かけました。
まず最初に本日の演目一つ一つについて能楽師の河村晴久先生より丁寧な解説があり、「心の準備」が整います。
生徒さんの殆どがお能初体験というのでちょっと緊張気味に開演を待ちました。
いよいよ開演となり「松虫」というお能と「鳴子 遣子」という狂言を見せていただきました。
ひと時幽玄の世界に浸ります。(スイマセン! ちょとウトウトもありましたが、、、、。)
ところでこの「松虫」という作品が作られた時代、虫の呼び名が今とは違っていたそうです。
昔の松虫が今は鈴虫、昔の鈴虫が今の松虫、そしてむかしのキリギリスが今のコオロギ」だとか?
いつのまに呼び名が逆転したんでしょう?
お能を見て私美葉がいつも一番感動する事は、今から五百年以上も前の室町時代に生きていた人々が見ていたのと同じように演じられる作品を平成の世に生きている私達が見れるという事です。
本当に凄いことです。
(もちろん、お能そのものは素晴らしく、洗練され簡素化された芸術やなと思っています。)
生徒さんの感想は「ちょっと難しかったけど、今まで、自分一人ではなかなか体験する勇気も機会もなかったので今回の授業で又一つ新しい世界が広がりました。」でした。
Copyright © 2005 京のお散歩つれづれ帖.
all rights reserved.